中古マンションをリノベーションして暮らしているタカクラです。
物件探しをしていると、似たような名前のマンション名を目にすることが多くないですか?
言わずもがな、それらはマンションのブランド名で、デベロッパーごとにオリジナルのブランド名を付けていることが多いです。
最近の新築マンションですと、
- ザ・パークハウス(三菱地所レジデンス)
- パークホームズ/パークタワー(三井不動産レジデンシャル)
- プラウド(野村不動産)
- シティシリーズ(住友不動産)
- グランドメゾン(積水ハウス)
- ブリリア(東京建物)
- ブランズ(東急不動産)
- ジオ(阪急阪神不動産)
あたりがありますね。
CMや電車広告でよく見ますが我が家も含め、このブログを見ている人は中古マンションを検討(購入)しているご家庭が多いと思うので、いまテレビで流れているような最新のマンションブランドよりは、少し前のマンションブランドに馴染みがあると思います。
そして、タイトルに書いたとおり「中古マンションリノベーションにマンションブランドは必要か?」の答えですが、ズバリ必要だと私は考えます。
その理由も含め、今回は中古マンションにおけるマンションブランドについて少し書いてみたいと思います。
マンションにおけるマンションブランドの役割
とはいえ、まずはマンションにおけるマンションブランドの役割について。
マンションデベロッパーが一定のコンセプトや設計思想に基づき、高品質な住環境や豊かな設備・サービスを提供するマンションを開発し、それらの冠としてマンションブランドを名付けています。
複数のマンションブランドを持っている会社も多く存在し、ブランド名が付いているマンションには特徴として、以下のようなものがあります。
コンセプトや想いが統一されている
一定のコンセプトや設計思想に基づきマンション開発されているため、同じブランドのマンションには統一感があります。
高品質な住環境を提供する
マンションブランドは、快適な生活環境を提供することに重点を置いているため、高品質な建材や設備を導入していることが多いです。
豊富な設備やサービスを備えている
マンションブランドやそのグレードにもよりますが、共用設備・施設やサービスが充実していて、住民のみが自由に使えるものを備えています。
ブランド力があり、信頼性が高い
上記の理由による高い評価やブランドそのものに価値があることが多く、信頼性が高いとされています。
これらの理由により、ブランド名のついたマンションは一般のマンションと比較して価格が高めであることが多いです。
中古マンションにおけるマンションブランドの価値
リノベーションをする前提での中古マンションは、価格はもちろんのこと、立地やリノベーション向きの間取り、修繕積立金のストックなどを気にする場合が多く、1点ものということもあってマンションブランド名はそこまで重要なポイントではないかもしれません。
とはいえ、中古マンションであってもブランド名がついていれば、一定の価値を生むことはあります。
例えば、マンションブランドが提供する高品質な建材や設備は、そのマンションが築年数を重ねても、それなりの状態を保っていることが多く、中古物件でも高い評価を得ることができます。
また、マンションブランドはそのブランド力が高いため、信頼性が高く資産価値が高いというイメージがあります。
やはり中古マンションでも名が通ったマンションブランドは一定の価値があると思います。
ただ、中古マンションの場合は管理状況というのも重要な条件もあります。
ブランド特有の設備やサービスが築年数を重ねても保たれるとは限りませんし、それが逆に住人の負担になっている場合もあります。
加えて、中古マンションは建物だけではなく部屋の状態も資産価値として大きな要素ですので、一概にマンションブランドが良いとも言えないのが現実だと思います。
マンションブランドのブランド価値というのは経年により、そもそもの役割ではなくなるものの、複数の選択肢があった場合には、一つのメリットになり得るのだと思います。
実際、同じ価格、同じエリアで同じ広さのマンションであれば、知っているマンションブランド名のものを選びますし、それは逆に売れやすい(価値が高い)ですしね。
我が家が物件探しをしている時によく見たマンションブランド一覧
我が家は「旧耐震でなければいいかな」くらいで探していたので、築年数に関しては40年前あたりの物件まで幅広く検索していました。
我が家が住んでいる中古マンションも含め、最初にあげたようなマンションブランドは中古マンション探しの最中は目にすることはほぼありませんでした。
それもそのはずマンションブランドにも盛者必衰があり、調べてみるとなかなか面白い歴史が垣間見れたりします。
ブランドのコンセプトが変わり無くなったブランドもあれば、デベロッパーの倒産や事業撤退によって無くなったブランドもあります。
エンゼルハイム(株式会社アゼル)
エンゼルハイムは大田区に本社を置いていた株式会社アゼルのマンションブランドです。
リーマンショックがトドメとなり廃業されています。
エンゼルハイムは中古マンション探しをしているとよく目にする名前ですね。
庶民派マンションとして人気があったようです。
クリオ(明和地所)
クリオは明和地所のマンションブランドで、首都圏・札幌・福岡・名古屋などで展開されています。
今もクリオシリーズとして各所に新築マンションを建設していて、我が家の近所にも新しいクリオマンションが建設されました。
GSハイム(株式会社大志)
GSハイムは株式会社大志のマンションブランドです。
昭和50年代に数多く分譲していましたが、こちらも廃業されています。
年代的に良い立地に建てられているマンションも多く、場所によっては人気があります。
セザール(株式会社セザールコーポレーション)
セザールはその名の通り株式会社セザールコーポレーションのマンションブランドです。
小規模でこじんまりとしたマンションが多く、ゴージャスなエントランスとかは基本ありません。
2003年に経営破たんしています。
セザールボーイという熊のキャラクターも知っている人は知っている存在。
コンドミニアム(日本信販株式会社)
コンドミニアムは日本信販株式会社のマンションブランドです。
現在は三菱UFJニコス株式会社になっています。
昭和50年台に建設されたマンションが多く大規模マンションも多く存在し、特に関西に多いようです。
秀和レジデンス(株式会社秀和)
青い瓦屋根、白い塗り壁、アイアン柵のバルコニーの外観が特徴的な秀和レジデンスは株式会社秀和のマンションブランド。
その外観や歴史から根強いファンも多く、秀和レジデンスマニアちいう言葉もあるほど。
歴史あるブランドで立地も良い場所が多い。
残念ながら2005年に解散。
ドラゴンマンション(大地住販)
ドラゴンマンションという名前にびっくりしちゃう大地住販のマンションブランド。
社名変更や解散もあって今はかつての関連会社が別社名でやっているそうですが、ドラゴンマンションの名前はないようです。
ライオンズ(株式会社大京)
おそらく一番馴染みの深いライオンズマンションは株式会社大京のマンションブランド。
庶民的から高級志向まで幅広くラインナップしている。
エントランスには「家族を愛し、守るライオンのように、大切な人との住まいを守り続ける」という想いからライオン像が飾られているが初期のマンションにはなかったらしい。
ルネ(安宅産業株式会社)
安宅産業株式会社の住宅部門がかつて展開していたマンションブランドです。
1970年台に伊藤忠商事に吸収合併されています。
都内にはいくつか残っているようです。
レックス(兼松株式会社)
レックスは総合商社の兼松株式会社が展開しているマンションブランドです。
今はマンションデベロッパー事業は撤退されている模様。
さいごに
中古マンションにおいて、マンションブランドは大事ではありますが、中古マンションリノベーションとなると、大事な条件は複数あると思いますので、私個人としてはそれほど気にしないでいいと思います。
ただ、繰り返しになりますが同じような条件の中古マンションの場合は、マンションブランドは一つのポイントになると思います。
特に現存するマンションブランドや有名デベロッパーのマンションであれば、ブランドが確立されていることもありますし、なにより建築する際の条件もブランドの名に恥じないよう厳しく管理していることが予想されます。
機会があれば、マンションブランド目線で中古物件を探してみてもいいかもしれませんね!
では!