中古マンションを購入しスケルトンリノベーションをして暮らしているタカクラです。
今回は住宅設備を選ぶ際のお見積もり金額について。
リノベーションやリフォームを進めていると、システムキッチン、トイレ、洗面台、浴室(ユニットバス)など、住宅設備を検討する場面がありますよね。
機能やデザインにどうしても目が行きがちですが、消費者目線では価格面も重要なポイントの一つです。
ただ、リノベーションやリフォーム会社にお見積もりを頼むと、該当する住宅設備費用がバラバラだったりします。
メーカーや商品によって価格が異なるのは当然ですが、同じメーカー・同じ商品であっても会社によって見積もり金額に違いがあります。
リノベーションやリフォームを依頼する会社がすでに決定しているのであれば問題ありませんが、見積もり金額が会社選定に大きく関わる場合は、金額の違いは気になるところです。
是非、続きを読んでいただければと思います。
Page Contents
住宅設備の費用がリノベーション、リフォーム会社によって異なるのはなぜ?
そもそもリノベーション(リフォーム)会社によって、住宅設備にかかる費用は変わります。
※作業費の違いはさておき
まず、住宅設備の仕入価格というのは会社によって異なっていて、メーカー側も頻繁に利用してくれる会社さんには、他社より安く卸したりするわけです。
お仕事あるあるですね。
なんてことも当たり前に発生します。
これは住宅設備に限らず、家電量販店でも起こる割と日常的なこと。
ややこしくなるのはここからです。
住宅設備の価格はメーカーによってバラバラ?
例えば、メーカーAとメーカーBがあったとします。
そして、下記のような価格で販売していたと仮定します。
- メーカーA
システムキッチン●●:80万円(定価80万円) - メーカーB
システムキッチン■■:80万円(定価120万円)
どちらも甲乙つけがたいデザインで同程度の機能が備わっていた場合、どちらのキッチンを選びますか?
おそらくメーカーBのキッチンを選ぶ人が多いと思います。
120万円の価値のあるものが30%以上の割り引かれて購入できるのですから、これは大チャンス!と思ってしまいます。
果たしてチャンスなのでしょうか。
そもそも我々(消費者)には、このキッチンが本当に「120万円の価値」があるかわかりません。
また、メーカーAのキッチンより40万円分の価値がプラスされているかも見えづらいです。
「定価」というのは曖昧でメーカーによって「定価」の基準が異なるのに、並べてしまうと「定価」に引っ張られてメーカーBがお得に見えてしまいます。
そして、メーカーAは80万円のものを80万円で販売しているのでお得ではないものの、透明性があるように思えます。
リノベーション会社によって金額はバラバラ、メーカーによっても価格の付け方が違う
以上をまとめると下記のようになります。
- リノベーション会社によって住宅設備の見積もり額は異なる
- そもそもメーカーによって値段の付け方が違う
お買い得と思われる金額を提示されても、それが果たしてお買い得なのかは、そもそもの基準が曖昧だとわかりませんよね?
となると、どのように判断すれば良いのでしょうか。
正直なところ「提示されている金額がその住宅設備の今の価値」とし、判断するしかありません。
至ってシンプルで当たり前な答えですが、目の前の住宅設備が気にいるかどうか、そして予算内に収まるかという点だけを見て判断することが最良だと思います。
価格が曖昧だとどのようなことが起こりうるか
ショールームでお見積もりをお願いすると、一部のメーカーさんはリノベーション(リフォーム)会社さんを通してお見積もり金額が提示されます。
基本的にメーカーBがこのパターンになります。
前述の例でいうと、お見積金額の80万円は、会社の仕入価格次第では90万円だったり、70万円だったりもする訳です。
定価の120万円は超えないまでも、会社(仕入価格)によって金額が変わってきます。
上限120万円とすると、ある程度自由に値段設定できることになります。
つまり交渉する人には安くなるでしょうし、しない人は価格据え置きになります。
また、リノベーション(リフォーム)会社さんにとっては、この価格差はそのまま利益につながります。
商品をいくら気に入っても、会社や交渉次第によってお見積もり金額が変わるのであれば、判断は難しくなりますよね。
みたいなケースも実際にあるわけです。
個人的には適正価格の考え方が好きだけど?
メーカーBとは異なり、メーカーAの場合はお見積もり金額は大きく変わりません。
メーカーAは仕入価格が定価に近しい金額なので、割引くことができないからです。
定価も80万円なのでそれ以上の価格にはなりません。
個人的にはメーカーAの金額がわかりやすく好きです。
メーカーBのような価格設定が嫌いというわけではなく、我が家のように予算をシビアに見ていく必要がある場合、価格の曖昧さはなるべく避けたいと思ってしまいます。
メーカーAはタカラスタンダードでした!
結論からいうと、メーカーAというのはタカラスタンダード。
タカラスタンダードでは適正価格といって、値引き前提の価格ではなく、商品の価値に見合った価格設定をしています。
このような金額提示方法ですので、一部からは「業界の嫌われ者」、「タカラスタンダードの闇」なんてことを言われているらしい。。
私個人としては、タカラスタンダードの適正価格の考え方は好きですが、じゃあ他メーカーが嫌いとか劣っているいう考えではありません。
この記事で言いたいのは、「提示されている金額がその住宅設備の今の価値」とちゃんと理解すること。
そして、ショールームで実際に体験して、割引率や定価に振り回されることなく、最終ジャッジをするべきだな、ということです。