こんにちは、クラタカです。
築25年ほどの中古マンションを購入しスケルトンリノベーションをして暮らしています。
今回はリノベーション会社各社がサービス展開しているワンストップリノベーションについて書きたいと思います。
ちなみに、我が家はワンストップリノベーションサービスでリノベーションを進めていましたが、途中でやめています。(やめた理由は最後に出てきます)
出来なかったことで苦労もしたので、個人的にはワンストップサービス強く推薦したいと思っています。
それでは!
Page Contents
ワンストップリノベーションサービスとは?
まずはワンストップリノベーションの紹介から。
中古マンションリノベーションは大きく「中古マンションの購入」と「リノベーション」にわかれます。
物件の購入、銀行への住宅ローンの申請などは不動産会社が先導してくれます。
リノベーションプランの立案や施工会社への依頼、資材の注文や搬入などはリノベーション会社が先導してくれます。
会社がわかれますので、この会社間の情報共有は自分たちで行わなければいけません。(上記よりも細かく分業化されてたりもします)
ほとんどの家庭が初めて経験する(しかも大金を扱う)ことを、自身がハンドリングすることになりとても大変です。
ワンストップリノベーションでは、これらの窓口を1つにまとめることができます。
手続きの煩わしさから解放され、円滑に物事が流れ、不安も解消されますので、結果的に新しい暮らしにだけ集中できる、非常に優れたサービスといえます。
また、住宅購入とリフォーム(リノベーション)を、住宅ローン1つにまとめられるのもポイントです。
リフォームローンは住宅ローンよりも金利が高く、借り入れ期間も短いので、住宅ローンにまとめられるのは非常にありがたいです。
ワンストップリノベーションにも種類がある?
ワンストップリノベーションは「オールワンリノベーション」と「パーシャルリノベーション」の2種類が存在します。
「オールワンリノベーション」は物件探し、住宅ローンのサポート、設計・施工まで文字通り、全ての工程を自社にて完結するサービスです。
「パーシャルリノベーション」は、窓口は1つですが、工程の一部を自社で行い、それ以外を外部発注するサービスです。
いずれのワンストップリノベーションも、不動産会社がリノベーションを新たに始めたパターン、リノベーション会社が不動産業務を新たに始めたパターンかで、得意不得意が見えてくるので、会社選択時は予め調べておくのも良いかもしれません。(どちらかというと後者が多いイメージです)
専門外の質問は後日の回答となったり、返答が遅くなるなどワンストップサービスのメリットが薄まることもありますので、検討の際には確認しておくことをオススメします。
ワンストップリノベーションの良いところ(メリット)
ワンストップリノベーションはメリットがたくさんあります。
その一部をここで紹介いたします。
ワンストップサービスで進めるとお得な特典がある!?
仲介手数料が「割引」になったり「無料」となる特典が多いです。
例えば、5000万円の物件を購入すると仲介手数料は約170万円ほどかかります。
30%OFFだとしても170万円→119万円で51万円もお得になります。
節約したお金をそのままリノベーション費用にあててもいいですし、家具や家電に使うのも良いかもしれません。
住んでみて、はじめて必要と気付くものもあるので貯めておくのも一つです。
ワンストップリノベーションは、時間を無駄なく有効に使える!
ワンストップリノベーションは「時間」を無駄なく有効に使えるのがポイントです。
リノベーションを進めていくと「時間」が足りないと思える場面はたくさん出てきます。
私はいわゆる街の不動産会社さんとも内見に行ったことがあるのですが、「この壁は壊せるのか」というリノベーションでは当たり前に出てくるようなことにも答えられない場面がありました。
リノベーションの知識が薄い不動産会社さんにあたると、リノベーション会社さんと再度、内見する必要も出てきますし、こちらの意図する物件提案は期待できません。
ワンストップリノベーションは、リノベーションを理解している会社が物件探しをサポートしてくれるので、リノベーションが可能な物件を探してくれる分、無駄な時間が奪われずに済みます。
加えて、最近はリノベーション前の物件がなかなか見つからず、その競争も年々激化しています。
運良く内見に辿りついても、その場で申し込むくらいのスピード感が求められます。
内見時にリノベーションについて相談できる人がいない場合は、申し込みが次のタイミングになってしまい、ライバルに遅れをとってしまいます。
物件申し込みが終わった後も時間が重要となる場面はあります。
申し込みから物件引き渡しまでの期間は、少なくとも一ヶ月は覚悟しておいた方がいいです。
住宅ローンをお願いする金融機関を検討する時間も必要ですし、当然審査にも時間はかかります。
売主さんの時間の都合もあるので、今日・明日で引き渡されるものではありません。
また、基本的に物件は引き渡されてからじゃないと部屋に入ることはできません。
ワンストップリノベーションであれば、その期間を打ち合わせ等で有効活用できます。
リノベーション会社が決まっていない場合は、引き渡されてからの物件調査になりますので、余計に時間がかかります。
複数のリノベーション会社を検討するのであれば、物件調査は余計に進みませんし、その後のプラン提案、お見積もり作成など、さらに時間がかかることになります。
物件購入費用やリノベーション費用など、必要なお金や配分がわかりやすくなる!
ワンストップリノベーションを利用すると金額が非常にわかりやすくなり安心です。
例えば、5000万円の予算はあって、諸経費込みで4000万円の物件と出会った場合、残りの1000万円がリノベーションにかけられる予算となります。
ワンストップリノベーションで、内見時にリノベーションをわかっている人がいると、その場でマンションの隅々を見てもらえ、リノベーション費用の概算がその場で聞けます。
1000万円かければある程度のリノベーションは可能ですが、中古マンションは間取りや状態によってリノベーションの費用が変わりますので、その場で聞けるというのは非常に大きなメリットです。
また、前述の通り、物件はすぐに売れてしまいます。
そうしたことから「この中古マンションの場合、リノベーションにいくらかけられるか」を、その場で確認できないと、購入できない可能性が高くなります。
私は物件購入とリノベーションが異なる会社だったので、内見時は非常に不安でした。
ワンストップリノベーションのダメなところ(デメリット)
リノベーションにおける「お金」と「時間」の不安を払拭できるのはワンストップリノベーションの大きなメリットです。
ですが、やっぱりデメリットも存在します。
購入できない物件が出てきた時にサービス対象外に?
欲しい物件が出てきた時に、問題なく販売されていればいいのですが、不動産業界には「囲い込み」という悪習が一部で残っています。
囲い込みとは、不動産仲介業者がわざと他社への物件紹介を避け自社で買主を見つけることで、販売手数料を売主・買主の両方から貰えるように仕向けることです。
通常、専属専任や専任媒介契約を結んだ不動産会社は「レインズ」という不動産業者向けのデータベースに物件を登録しなければいけません。
にもかかわらず、レインズへの登録をしなかったり、登録後すぐに削除したり、内見を依頼しても「すでに申し込みがあった」「担当が離席中だから後日」などと偽り、物件を囲い込みます。
買主が見つからなければ諦めて紹介されるかもしれませんが、現在はリノベーション前物件が非常に少ない状況ですので、良いと思える物件はあっという間に売れてしまいます。
やはり購入したいと思った物件は、内見時にその場で申し込むぐらいのスピード感がないと、残念ながら購入できないのが現実です。
囲い込みは許されることではありませんが、ワンストップサービスであるが故に購入できないのであれば、それはデメリットになると思います。
ワンストップサービス提供会社によっては不得意な業務も!?
ワンストップリノベーションにも種類があります。
全て自社で完結する「オールインワンリノベーション」と一部業務を他社に委託する「パーシャルリノベーション」です。
パーシャルリノベーションの場合は、前述に記載の通り、業務の一部が外部に発注しているので、回答が遅れる場合があります。
時間がものをいう場面では大きなデメリットになり得ます。
ワンストップリノベーションの中身は大きく4つ(不動産購入、住宅(リフォーム)ローン申請、設計業務、施工業務)にわけられるのですが、自分が重要視する部分が外部に発注されているか確認が必要です。
実績をみて決めた場合でも設計や施工の発注先に力の差があった場合は、仕上がりに影響するからです。
また、ワンストップリノベーションは会社によって、途中解約が出来ない場合があります。
サービスを利用しなければ、会社をいつでも変えられることと比較すると、これもデメリットとなりますので、事前にちゃんと調べておく必要があります。
我が家がワンストップリノベーションを諦めた理由
デメリットにも書いたのですが、私がワンストップリノベーションを諦めた理由はこれに非常に近いです。
中古マンションの売主が不動産会社で、自分の会社でしか販売していなかったのです。
賃貸物件として他のご家庭が住んでいたのですが、退去が決まり、次は賃貸ではなく販売することにしたようです。
これは買主さえ見つからなければ、購入する可能性が残る「囲い込み」とは異なり、ワンストップサービスをお願いしていた会社からの物件購入は不可能でした。
仲介手数料の割引やリフォームローンを住宅ローンにまとめることができなくなることも含め、いろいろと天秤にかけ検討した結果、ワンストップリノベーションを諦める決断をしました。
物件は安く買えたのもあって特典を失ったダメージも少なく、仮に通常の価格感で販売されていたら購入できなかったので、今となっては満足です。
ワンストップリノベーションを展開しているオススメの会社
デザイン性の高いリノベーションは「マイリノ」さん
私はデザインを仕事にしていることもあって、人よりもデザインのこだわりは強いほうです。
とはいえ、リノベーションは初めての経験ですので、こちらの要望がセンス良く作られるのか不安に思っていました。
「デザイン面で安心できるリノベーション会社さんだとこういう思いは無いんだろうな」と感じていたのですが、解決してくれそうな会社とサービスがありました。
グローバルベイス社の「マイリノ」というサービス。
フルオーダーのリノベーションサービスも可能ですが、ユナイテッドアローズと組んでいるサービスが!(RE:Apartment UNITED ARROWS LTD. PLAN)
ユナイテッドアローズがデザインを担当するなら素敵な住空間になりそうです。
リノベーション業界の象徴的存在「リノべる」さん
リノベーション業界のシンボル的な存在の「リノべる。」さん。
実は数年前に、第一次リノベーションブームが我が家にありまして、その時に検討させていただきました。
北千住にあるショールームでお打ち合わせをして、「あーこんなリノベーションしたらこんな家に住めるんだなぁ」、「新築は高いけど中古リノベのほうが自分にあってるな」と、こちらで住まいについての道のりがハッキリした思い出があります。
会社の規模が大きいのでワンストップリノベーションであっても専門家が集結しているイメージ!
他にはない新しい施策!「ひかリノベ」さん
ひかリノベさんは、コの字型の造作キッチン「Halo(ハロ)」や質問に答えるだけでオススメのスタイルや費用の目安がまとめられた「ムードボード」が届くなど、一般的のリノベーション会社とは異なる新しい施策を提供してくれるリノベーション会社さんです。
最初からムードボードが共有されるので、デザイン面や予算のミスマッチが無くなるのは、文字通り二人三脚となるリノベーションにも最適な方法と思います。
今でこそ、さまざまな会社が導入しているリノベーション向き物件探しサイトも早い段階からスタートしていた印象です。
オススメの会社さんです。
自然素材にこだわるならLOHAS studio(ロハススタジオ)さん
名前の印象どおり自然素材にこだわったリノベーションを展開されているロハススタジオさん。
なんどかお話しさせていただきましたが、スタッフの方が非常に頼もしく優しく非常にありがたい存在でした。
大切なデザイン面でも、毎年、デザインコンテンストに入賞されているそうで、デザイナーさんもかなり気合いをいれて取り組んでいるとお聞きしました。
仲介手数料が最大0円になるキャンペーンも継続されているみたいなので、気になる方は是非!
まとめ
上記で書いている通り、デメリットの部分で諦めることになってしまいました。
特典を失ったことも残念でしたが、なにより我が家の長ーい物件探しに付き合ってくださったにも関わらず、その会社(担当者)から物件が購入できないのは非常に心苦しかったです。
リノベーション工事だけを発注も出来たのですが、割高になり予算の都合でそれも流れてしまいました。
かなり申し訳ないのですが、その事実も他のご家族のためになるかもしれませんので残しておきます。
冒頭にも書きましたが、それでもワンストップリノベーションサービスは非常にオススメできるサービスですので、ご検討ください!